大分岡病院附属フェルディ式リンパ浮腫治療室は、主にリンパ浮腫でお悩みの皆様を対象に、リンパ流動マッサージ（医療マニュアルリンパドレナージ療法）を行う臨床施設です。医療マニュアルリンパドレナージとは、ドイツのリンパ浮腫専門フェルディクリニックで開発された、医療用の徒手リンパ排液法です。
　治療方法はセラピスト（療法士）が行う治療と、患者さん自身が行うセルフ療法から成り立っています。

初回医師の診察

治療が適応かどうか医師が診察します。
（地域・患者総合支援センターにお問い合わせください）

セラピストからの治療説明

医師の診察後、セラピストから治療の説明を行い、治療のご希望を確認します。
初回診療だけでもよいです。お気軽にご相談ください。

2回目以降リンパ浮腫治療

• セラピストによる治療では、浮腫部位の計測、徒手によりリンパ液の還流を促し、手足の浮腫を改善させ、その成果を維持するために弾力のある包帯を巻く圧迫療法（バンデージ）を行います。
• セルフ療法では、セルフマッサージ・セルフバンデージに運動療法を加え、ご家庭で患者さんが自分で行える方法を指導します。

リンパ浮腫は腕や脚が腫れて太くなる病気です。

生まれつきリンパ管の形成不全、乳がんや子宮がん手術に伴うリンパ節切除や放射線治療、静脈疾患等によってリンパ液が滞ってむくむと考えられています。免疫系を司るリンパ浮腫になると感染症（皮膚炎、水虫、蜂窩識炎など）にもなりやすく、結果としてむくみを悪化させます。放置するとリンパ浮腫は徐々に悪化するため、なるべく早い時期に専門医の診断とリンパ浮腫専門治療を受けることをおすすめします。リンパ浮腫の特徴として完治は困難なので治療によりできるだけ、０期に導くことを目標とします。

圧迫療法と医療従手リンパドレナージには禁忌と相対禁忌があります。
治療が適応か医師の診察を受けていただきます。
医師の指導のもと医療リンパドレナージセラピストによって安全に実施します。

圧迫療法の禁忌

禁忌：

高度な心不全による浮腫、動脈閉塞性疾患に伴う浮腫

相対禁忌：

高血圧、狭心症、不整脈、関節リウマチ、蜂窩織炎、血栓性静脈炎（深部静脈血栓）、糖尿病など

医療従手リンパドレナージの禁忌

禁忌：

感染症による急性炎症、心不全、動脈閉塞性疾患、下肢静脈の急性炎症

相対禁忌：

悪性腫瘍による浮腫

圧迫療法はリンパ浮腫病期・年齢ADL・経過に応じて圧迫量や使用する包帯の種類や本数を随時調整しています。また高齢の方には多層包帯による転倒リスクなど予測される場合は弾性着衣などで代用することがあります。
リンパ浮腫は一度発症すると完治することが困難ですが、上手に付き合うことで症状を軽減したり、悪化を防いだりすることができます。
症状改善した後も維持していただくため、セルフケア・弾性着衣の継続が必要です。
治療に並行して症状に合ったセルフケア指導を行い、自己管理ができるようサポートします。治療効果については症状や年齢ADLにより個人差があります。

禁忌：

してはいけない

相対禁忌：

既往や病状に注意して行う（内服コントロールされているか確認など）

初 回（地域・患者総合支援センターにお問い合わせください）

料　金

• 診察のみ　（保険適用）
• 紹介状があるとき　1,000 円程度
• 紹介状のないとき　1,000 円程度+3,850 円

初回診療だけでもよいです。お気軽にどうぞ。

２回目以降※治療は実費診療となり、治療の内容に応じて治療費が異なります。

11,000 円

浮腫部位の計測・リンパ流動マッサージ・バンデージ療法・セルフケア指導・運動療法

8,250 円

浮腫部位の計測・リンパ流動マッサージ・バンデージ療法・運動療法

5,500 円

浮腫部位の計測・バンデージ療法・運動療法・セルフケアのチェック

バンデージ等の治療用品に関しては全て自己負担となります。

お電話にてご予約を承ります。（完全予約制）
【予約受付日時】月～金　午前９：００～
治療終了後に次回の再診予約を承りますが、キャンセルもしくは変更される場合は、ご連絡ください。

地域・患者総合支援センター
ＴＥＬ：097-503-5033
予約受付時間/８時～１７時まで（土・日・祝を除く）