大分岡病院
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当院は、最新の人工膝関節手術支援ロボット「ROSA®Knee(ロザ・ニー)システム」を大分県で初めて導入しました。
最先端のテクノロジーを搭載した手術支援ロボット「ロザ・ニー」の導入により、従来よりも低侵襲で合併症の少ない安心・安全な手術の実施が可能となりました。
「ROSA®Knee(ロザ・ニー)」は、 RObotic Surgical Assistant
の略で、人工膝関節手術にて執刀医のサポートを行う手術支援ロボットです。
この手術支援ロボット「ロザ・ニー」は、六軸多関節ロボットアームと光学カメラユニットに分かれており、患者さんの膝の位置を正確に把握し、人工膝関節を置換するための骨切り量を0.5mm単位、角度を0.5°単位で設定が可能です。
手術前の計画だけでなく手術中リアルタイムでの計画変更もできるため、患者さん一人ひとりに対して精度の高い個別化治療(オーダーメイド治療)が出来るようになりました。
※ロザ・ニーは手術をサポートするためのロボットであり、ロボットが自立して手術を行うことは出来ません。
人工膝関節を置換するための骨切り量を0.5mm単位、角度を0.5°単位と、正確な数値で設置ができるため、従来よりも低侵襲で合併症の少ない手術が可能となり、退院までの期間も短くなっています。
人工膝関節置換術の手術件数は年々増えており、この手術にいたるまでの患者さんは持続的な痛みに悩まされています。ロザ・ニーを使用することで人工関節の長期耐久性も期待されており、術後のQOL(生活の質)向上に繋がると注目を集めています。
ロザ・ニーは保険適用で治療が受けられます。手術支援ロボットによる手術はまだ始まったばかりで導入している病院も少ないですが、この機会にぜひ治療選択の一つとしてご周知ください。
変形性膝関節症は、加齢や筋肉量の低下によって関節のクッションである軟骨が擦り減ることで膝に痛みが生じる病気です。軟骨の擦り減りが進み膝関節の間が狭くなると、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)が直接ぶつかり激しい痛みを引き起こします。そして、痛みが日常生活に支障をきたしてくると、膝に人工関節を置換するための手術(人工膝関節置換術:TKA)を行います。
手術内容 | 件数 | |
---|---|---|
骨折観血的手術 | 大腿 | 81 |
上腕 | 31 | |
前腕 | 25 | |
下腿 | 19 | |
鎖骨 | 10 | |
手・指 | 5 | |
足 | 4 | |
膝蓋骨 | 3 | |
関節内骨折観血的手術 | 膝 | 2 |
肘 | 1 | |
骨折経皮的鋼線刺入固定術(ピンニング) | 鎖骨・上腕・前腕 | 4 |
一時的創外固定骨折治療術 | 開放骨折 | 2 |
骨内異物(挿入物含む)除去術 | 63 | |
人工骨頭挿入術 | 大腿 | 54 |
人工関節置換術 | 変形性膝関節症 (手術支援ロボット ROSA Knee使用) | 34 |
変形性股関節症 | 6 | |
変形性足関節症 | 1 | |
人工関節再置換術 | 人工股関節のゆるみ | 2 |
第一足指外反症矯正手術 | 外反母趾 | 21 |
観血的関節固定術 | 変形性リスフラン関節症・扁平足・変形性足関節症・外反母趾 | 8 |
骨部分切除術 | 強剛母趾・足関節後方インピンジメント症候群・ショパール関節変形性関節症、足根骨癒合 | 7 |
骨切り術 | 内反小趾・中足趾節関節脱臼、屈趾症 | 5 |
観血的関節制動術 | 陳旧性足関節外側靭帯損傷・足関節外側靭帯損傷・リスフラン関節脱臼骨折 | 6 |
関節脱臼観血的整復術 | 肩関節脱臼骨折 | 1 |
関節鏡下半月板切除術 | 半月板損傷 | 3 |
関節鏡下関節滑膜切除術 | 膝関節滑膜炎 | 1 |
アキレス腱断裂手術 | アキレス腱断裂 | 6 |
手根管開放手術 | 手根管症候群 | 2 |
四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 | 膝部良性軟部腫瘍 | 1 |
腱縫合術、神経縫合術 | 長母指伸筋腱断裂 | 1 |
腱移行術 | 有痛性外脛骨 | 1 |
その他 | 22 | |
合計 | 432 |
変形性股関節症に対して、保存的治療(投薬、リハビリなどによる治療)を行い改善が得られない場合、手術が行われます。
当院では多くの場合、人工股関節置換術を行っています。
人工股関節置換術を行う場合に、当院では前方進入法( DAA )にて手術を行っています。DAAとは、股関節の前方から進入し、股関節周囲の筋肉を切離することなく、人工関節を設置するという方法です。他の進入法と比較して、筋肉を切離することがないため、侵襲が少なく、術後の早い回復が可能となります。また、術後の合併症の1つである脱臼に対しても大変有用です。後方から進入した場合、脱臼予防のための対策を行うことが多いのですが、DAAの場合は、術後の活動制限などが特にありません。
外反母趾とは母趾(足の親指)がMTP関節(母趾の付け根の関節)で外反している(爪先が外側に向く)状態です。男性に比べて女性に多く、靴、特にハイヒールなどを履いている時間が多い方に生じやすいと言われています。変形が進行すると、足の裏にタコができたりして、歩く時に痛みを生じます。
治療は、まず保存的治療(手術をしない治療)を行います。適切な靴の使用、母趾外転筋の筋力増強訓練、母趾MTP関節のストレッチが大切です。軽度の外反母趾の場合、矯正効果が期待できます。内服、湿布など消炎鎮痛薬を投与することもあります。また、装具療法も効果的です。専門家が型を採って作製するので、個人個人の症状や希望に応じて、作製することができます。
このような保存的治療を行っても改善しない場合には、手術治療が選択されます。一般的には矯正骨切り術(骨を切って移動させる手術)が行われます。母趾をまっすぐに矯正することで疼痛やタコの改善を図れます。術後はリハビリが必要となります。
ハンマートゥとは足のゆびが曲がって変形した状態の一つです。足に適していない(先の狭い小さな)靴を履くことや、外傷や病気の影響で生じることがあります。変形した状態が続くと、タコができ疼痛が生じます
治療は、まず適切な靴の使用、ストレッチを行います。効果がない場合や、ゆびに傷がある場合は手術治療が選択されます。手術では、曲がったゆびをまっすぐにします。このことで傷を治癒させ、疼痛を改善させ、一般的な靴を履くことが可能となります。最近、新しい手術法が日本でも施行できるようになり、当院でも行っています。