大分岡病院
TEL.097-522-3131(代)
TEL.097-503-5033(診療予約)

大分岡病院

薬剤部

薬剤部理念

私たちの病院では、ICUを含む全ての病棟に専任薬剤師が常駐しており、調剤室の薬剤師やメディカルスタッフと連携しながら、患者さんが入院してから退院するまでの薬物治療に積極的に関わっています。
薬剤部の職員は、薬剤師8名と薬剤助手3名(2017年4月現在)で「敬和」の理念の下、「互いに学び合い、成長し合う職場づくり」を大切にしています。

私たち薬剤部の理念は
「患者に寄り添い、薬剤師として“今できること”を行う 」 です。

一人ひとりの患者さんに寄り添い、“今できること”を考え、最大限の治療効果を上げるための薬物療法をマネージングしていきたいと考えています。

私たちの仕事

1.
処方箋に基づいた調剤
2.
市販されていない薬(院内製剤)の調製
3.
高カロリー輸液の無菌混合調製
4.
患者さんが入院時に持ってきた薬(持参薬)の確認
5.
患者さんが服用している薬の内容(薬歴)、効果、副作用の確認と服薬指導
6.
患者さんの状態(年齢、体重、腎機能、肝機能など)や血中濃度測定結果に基づいた薬の投与量、投与方法の提案
7.
抗がん剤注射薬の混合調製と外来化学療法室における服薬指導、患者支援
8.
院内医療チーム(感染対策・栄養管理など)及び集団指導(糖尿病教室・心臓病教室など)への参加
9.
医薬品情報(副作用情報、新薬情報など)の収集、病院内の医療スタッフへの情報発信(DIニュース)
10.
病院内で使われている薬の情報誌(院内医薬品集など)の発行
11.
病院内で使われる薬の使用状況の把握、薬の採用や削除に関する業務
12.
病院内で使われている薬の管理(麻薬や向精神薬、血漿分画製剤などの厳格な管理が必要となる薬の管理など)
13.
創薬センターにおける治験の支援(治験薬の管理、調剤など)
14.
薬学生の実務実習

病棟業務について

薬剤師は、入院患者さんの注射薬から内服薬まで様々な薬に関与し、患者さんやご家族に、薬の知識や正しく服用することの大切さをお伝えします。

2病棟

2病棟は消化器外科と消化器内科の病棟です。
消化器外科は手術目的で入院される患者さんが多く、周術期における血糖降下薬や抗血小板薬の管理に特に注意を払う必要があります。薬剤師は血糖管理、 抗血小板薬の管理、抗菌薬の選択や投与量についてのコンサルト、抗MRSA薬のTDM(治療薬物モニタリング)などの薬学的管理を主に行っています。また、 抗がん剤の治療目的で入院される患者さんに対して、抗がん剤の初回導入時の説明や副作用のモニタリングを行っています。
消化器内科では様々な理由で食事が中止となる患者さんが多く、外科と同様に血糖降下薬に特に注意を払いながら、薬剤管理を行っています。

3病棟

3病棟は整形外科と放射線科(サイバーナイフ)の病棟です。
高齢者の転倒による大腿部頚部骨折や、事故や労災など各種骨折の患者さんが多く入院されます。その他、変形性関節症の方の人工股関節/膝関節置換術や 肩腱板断裂の手術、転倒による胸腰椎圧迫骨折の治療などの患者さんも入院されます。
薬剤師は入院時に患者さんが服用している薬の確認を行い、状態に応じて医師と薬の調整を行います。整形外科では鎮痛薬や骨粗鬆症などの薬がよく処方 されます。患者さんの痛みの程度を確認し、鎮痛薬の種類や量の変更を主治医に提案したり、骨粗鬆症の自己注射薬の使い方を患者さんに説明したりしています。 また、服用している薬の効果や副作用を確認し、患者さんが自宅に帰ってからも安心して毎日を過ごすことができるようにサポートしています。
サイバーナイフ治療目的で入院される患者さんは、痛みに対して医療用の麻薬を使用する方も多く、主治医と薬剤師が麻薬の投与量や投与方法に関して協議しながら痛みの管理を行っています。

4病棟

4病棟は救急科、形成外科、口腔顎顔面外科・矯正歯科の混合病棟です。
各科ごとに入院される患者さんの年齢も様々であり、薬剤選択の場面では薬剤師が医師とともに治療に最適なものを考えています。形成外科には糖尿病足病変の治療で 入院される患者さんが多く、薬剤師は抗菌薬や血糖降下薬の種類や投与量が適切であるかを主治医と協議し、さらに患者さんがしっかりと薬を服用できているかどうか 確認を行います。救急科には入院後に錠剤やカプセル剤を服用できなくなる患者さんが多く、同じ効果の粉薬や貼り薬への変更を提案することで必要な薬を継続できる ようにしています。また、栄養不良の患者さんも多く、栄養サポートチームの一員として患者さんの栄養管理にも薬剤師が積極的に関与しています。

5病棟

5病棟は循環器と心臓血管外科の病棟です。
この領域の病気は治すことだけが目標ではありません。再発を防ぐために予防することが重要になります。そのためには薬を継続して服用することが必要になってきます。 薬を自己判断で中止したり、指示どおりに飲まなかったりすることは、時に命を失うことにつながります。薬をきちんと飲んでもらうために、その必要性についてお伝え するのも薬剤師の役割です。必要であれば患者さんだけではなく、ご家族にも説明し協力をお願いしています。また、心臓リハビリテーションにも力を入れています。例 えば薬の効果を下げる食べ物などの指導は栄養士さんにお願いしたり、生活指導を看護師さんが行ったり、いろんな職種のスタッフが参加したチームで患者さんの退院後 の生活を含めてサポートを行っています。

集中治療室(ICU)

集中治療室には一般病棟で管理することが困難である重篤な患者さんが入院します。
例えば、交通事故で心肺停止、意識不明の患者さんがICUに入院すると、命を救うために様々な薬が同時に使用されます。薬剤師は配合変化や相互作用を確認し、薬が適切な 効果を発揮するように投与する順番や組み合わせを調整します。また、バイタルサイン(意識状態、心拍数、血圧、呼吸数、体温など)や検査データ(腎機能、肝機能など)を もとに、適切な薬物の選択や投与量について医師に提案を行っています。特に集中治療領域で使用される薬は、切れ味の鋭いものが多く、適切に使用しなければ、効果が不 十分であったり、副作用が生じたりと患者さんに大きな不利益を与えることになります。さらに、患者さんの状況を把握し、普段服用している薬の内容やアレルギー、既往 等の患者情報を素早く入手し、必要な情報を医師やスタッフに情報提供することも薬剤師の重要な役割です。刻一刻と変化する患者さんの状況を確認し、薬の副作用を最小限 に抑え、効果を最大限に発揮させることを常に考えながら業務を行っています。

教育研修施設認定

日本医療薬学会
「認定薬剤師制度研修施設」
日本医療薬学会
「薬物療法専門薬剤師研修施設」

(2017年4月現在)

在籍薬剤師の出身大学

東京薬科大学
1名
岐阜薬科大学
2名
静岡県立大学
1名
武庫川女子大学
1名
熊本大学
1名
九州保健福祉大学
2名

(2017年4月現在)

認定資格等取得者数

日本臨床救急医学会
「救急認定薬剤師」
1名
日本静脈経腸栄養学会
「NST専門療法士」
2名
日本医療薬学会
「認定薬剤師」
1名
「指導薬剤師」
1名
日本薬剤師研修センター
「実務実習指導薬剤師」
2名

(2017年4月現在)

薬剤部業績(病棟活動)

【2016年度】
病棟薬剤業務実施加算1
13,132件
病棟薬剤業務実施加算2
698件
薬剤管理指導料1
5,804件
薬剤管理指導料2
3,584件
薬剤管理指導料3
3,422件
麻薬管理指導加算
289件
退院時薬剤情報管理指導料
073件
無菌製剤処理料1
291件
無菌製剤処理料2
2,212件

先輩の声~これから薬剤師になるみなさんへ

【2年目 Sさん】
私は調剤室を担当しており、主な業務は調剤・鑑査や医薬品の在庫管理です。医師の処方を鑑査するだけでなく、患者さんが服用しやすいように一包化・粉砕・別包等が必要かどうかを病棟担当薬剤師と連携しながら調剤しています。また、医薬品の在庫不足は患者さんの不利益になるので、普段使う医薬品から突発的に出る医薬品まで、すべて円滑に払い出せるように心がけています。調剤室での業務は病棟業務に比べ、患者さんと接することはほとんど無いですが、患者さんの治療にとても重要な役割を果たす大切な業務です。薬剤師の基本は、調剤をしっかり出来るようになることから始まります。薬剤師として成長していくための第一歩を、是非私たちと一緒に踏み出してみませんか?
【3年目 Yさん】
私は大学卒業後、大分岡病院に勤務して3年目になります。入職後、薬剤師の基本である調剤を教わり、1年目の終わりから病棟業務に携わっています。病棟では患者さんをはじめとして様々な職種のスタッフと話をする機会が多く、その中で学ぶことがたくさんあります。実際に患者さんとお話し、現在の薬物治療が適切に行われているかどうかを多職種で検討し、最後に笑顔で歩いて帰って行く姿を見たときはやりがいを感じます。まだ3年目であり未熟な点は多いですが、わからないことや疑問に感じたことは調べたり、先輩に相談したりしています。また、わからないことなどを医師に質問した際も、丁寧に教えていただけるのでとても勉強になります。これからも患者さんにとって適切な薬物治療を提供できるように、薬剤や病気の知識・コミュニケーション能力を磨いていきたいです。
【5年目 Sさん】
私は現在5年目の薬剤師です。結婚を機に県外から大分にやってきました。現在は、整形外科と放射線科担当の薬剤師として業務を行っています。勤務先を決める際、大分岡病院が病棟薬剤業務を積極的に行っている点、子育てサポートに病院全体で取り組んでいる点に魅力を感じました。実際に働いてみて、病棟薬剤業務が予想以上に充実していることに驚きました。薬剤師がメディカルスタッフと連携を密にとり、処方提案はもちろん、投与量や流量計算、その後の検査値、副作用モニタリングなど、薬剤師として必要な知識を広く深く学べ、日々忙しさの中にも充実感を感じながら働いています。また、業務中に発生する疑問点を、専門知識を持った先輩、経験豊富な先輩に相談できる環境があることも大きな魅力です。そして、女性にお勧めしたいのが、充実した子育てサポート環境です。保育園、病児保育施設が併設されているため、子育てをしながら働きたい方には最適な職場です。私自身も現在妊娠中ですが、出産・育休を終えたら復帰するつもりでいます。岡病院に来て頂ければ、薬剤師として必ず成長できます。私たちと一緒に楽しく働きませんか?
【9年目 Fさん】
私は大学卒業してからこの大分岡病院で働いています。通勤時間が短いというのがこの病院を選んだ最初の理由ですが、働き始めてからは職場環境の良さにこの病院を選んで良かったなと感じています。当薬剤部はフットワークの軽い薬剤師が数多くいます。各病棟に担当薬剤師がおり、それぞれの薬剤師が日々患者さんのために、疾患について勉強し、疑義照会や服薬指導などの基本的な薬剤師業務から、医師への処方提案や相談応需まで幅広い業務を行っています。患者さんから薬の相談を受け、それを元に医師へ処方提案を行い、患者さんから感謝の言葉をもらったりするのは薬剤師をしていて良かったと感じられる瞬間です。自分一人では解決できないことやわからないこともありますが、相談しやすい頼れる薬剤師がたくさんいます。働く上で、気軽に相談ができる環境があるというのは貴重なことだと思います。病院で働くことに興味ある方、働きやすい環境で一緒に働きませんか?
【10年目 Hさん】
私がこの病院に勤めて10年が経ちました。10年前と比べ、薬剤師の業務内容は大きく変化してきています。以前は調剤業務が中心で、業務の合間に病棟に行き服薬指導を行っていましたが、現在は全病棟に専任の薬剤師が配置され、常に患者さんと向き合い、様々な職種のスタッフと関わり合いながら業務を行っています。患者さんの状態を把握した上で薬剤管理を行い、疑義照会や処方提案ができる為、スタッフ間で信頼関係を持って業務が出来ていると感じています。医師はこちらからの処方提案を受け入れてくれる事も多く、やりがいがあると共に、責任の重さを常に感じています。当院では病棟に薬剤師がいることが当たり前になっており、今後は病棟のみならず、外来や手術室等でも薬剤師が活躍できる場所があると考え、薬剤師配置の準備をしているところです。調剤や服薬指導だけでなく、薬剤師として一歩進んだ様々な業務が出来る職場だと思います。
【10年目 Tさん】
私は集中治療室を担当しています。当院の救急車の受け入れは、県内トップクラスの年間約2,000件であり、大分市東部圏域の救急医療の中核を担っています。ICUの患者は、心不全、肝不全、腎不全および呼吸不全等の様々な症状を呈しており、病態が複雑で重症度が非常に高いため、適切かつ迅速な薬物療法が必要になります。一方、ICUにおける薬剤性有害事象の発生頻度は一般病棟よりも高く、薬剤の効果を最大限に発揮させつつ安全性を確保することがICUにおける薬剤師業務の根幹となります。そのため、患者の状態を把握・評価し、薬剤の投与量の調節をしています。また、配合変化やpH、安定性、投与速度、希釈濃度などを考慮した投与経路の管理を行っています。
感染制御チームの活動では、週1回の病棟をラウンドにおいて、消毒薬をはじめとした薬剤の管理など、院内環境の整備を行っています。また、抗菌薬適正使用支援チームでは、重症感染症の患者の状態を毎日確認し、週2回の病棟ラウンドにおいて、有効な抗菌薬治療に感染制御の視点を加え、薬剤の選択、投与量及び投与期間を主治医に提案しています。
当院は、学会参加や資格取得へのバックアップ体制も充実しています。自施設で症例を積み重ねることで、薬剤師の実力はある程度向上していきますが、いずれ限界を感じると思います。学会参加や資格取得の過程において、最新の治療を学び、全国の医療施設の取り組みに触れることは、日常臨床で感じていた疑問の解決の糸口になり、薬剤師として、さらなる飛躍をもたらすと思います。私は、救急認定薬剤師の資格を取得させていただきました。今後は、若い世代の実力向上のために、教育システムの構築と学会活動の支援(テーマの決め方から、データのまとめ方、発表までを丁寧に指導)に力を注いでいきたいと思っています。

院外処方せんへの検査値の記載について

大分岡病院では薬物療法の安全性確保を目的に、患者さんの血液検査値の一部を保険薬局における処方監査に必要な情報として、院外処方せんに記載しています。記載される検査値は過去に測定された直近の値です。記載される検査項目、基準値などの詳細については、 院外処方せんに記載されている検査値一覧表のページをご覧ください。
保険薬局において患者さんの検査値を参照することで、用量や相互作用だけでなく、肝機能、腎機能に応じた投与量の適正化や副作用の早期発見など、薬物療法の安全性、有効性の向上に寄与できるものと考えます。

院外処方せんに記載されている検査値一覧表

薬学部学生・大学院生の方々へ

私たちの病院は、日本医療薬学会が認定した「 薬物療法専門薬剤師研修施設」です。 他の医療従事者と協働して薬物療法を実践することにより、患者さんに利益をもたらすことができる薬剤師を目指しています。
また、薬学部学生さんの実務実習を受け入れています。共に学び、共に育っていきたいと思います。医療現場で働く私たちが学生さんを支援 できることがあると思います。何か私たちに聞きたいことや施設見学などの希望がありましたらメールにてご連絡ください。

連絡先:大分岡病院薬剤部 次長 井上 真
メール:inoue-s@oka-hp.com