大分岡病院
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大分岡病院

整形外科

ROSA®Knee(ロザ・ニー)システム

当院は、最新の人工膝関節手術支援ロボット「ROSA®Knee(ロザ・ニー)システム」を大分県で初めて導入しました。
最先端のテクノロジーを搭載した手術支援ロボット「ロザ・ニー」の導入により、従来よりも低侵襲で合併症の少ない安心・安全な手術の実施が可能となりました。

ROSA®Knee(ロザ・ニー)とは

「ROSA®Knee(ロザ・ニー)」は、 RObotic Surgical Assistant の略で、人工膝関節手術にて執刀医のサポートを行う手術支援ロボットです。
この手術支援ロボット「ロザ・ニー」は、六軸多関節ロボットアームと光学カメラユニットに分かれており、患者さんの膝の位置を正確に把握し、人工膝関節を置換するための骨切り量を0.5mm単位、角度を0.5°単位で設定が可能です。
手術前の計画だけでなく手術中リアルタイムでの計画変更もできるため、患者さん一人ひとりに対して精度の高い個別化治療(オーダーメイド治療)が出来るようになりました。

※ロザ・ニーは手術をサポートするためのロボットであり、ロボットが自立して手術を行うことは出来ません。

3つの特徴

■正確性の高い手術を実現

人工膝関節を置換するための骨切り量を0.5mm単位、角度を0.5°単位と、正確な数値で設置ができるため、従来よりも低侵襲で合併症の少ない手術が可能となり、退院までの期間も短くなっています。

■術後のQOL(生活の質)が向上

人工膝関節置換術の手術件数は年々増えており、この手術にいたるまでの患者さんは持続的な痛みに悩まされています。ロザ・ニーを使用することで人工関節の長期耐久性も期待されており、術後のQOL(生活の質)向上に繋がると注目を集めています。

■保険適用で安心

ロザ・ニーは保険適用で治療が受けられます。手術支援ロボットによる手術はまだ始まったばかりで導入している病院も少ないですが、この機会にぜひ治療選択の一つとしてご周知ください。

対象となる疾患

■変形性膝関節症

変形性膝関節症は、加齢や筋肉量の低下によって関節のクッションである軟骨が擦り減ることで膝に痛みが生じる病気です。軟骨の擦り減りが進み膝関節の間が狭くなると、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)が直接ぶつかり激しい痛みを引き起こします。そして、痛みが日常生活に支障をきたしてくると、膝に人工関節を置換するための手術(人工膝関節置換術:TKA)を行います。

2022年 実績

手術内容件数
骨折観血的手術 大腿91
前腕45
上腕22
下腿18
鎖骨13
6
手・指6
膝蓋骨2
肩甲骨1
関節内骨折観血的手術 膝蓋骨7
5
手・指5
3
1
骨折経皮的鋼線刺入固定術(ピンニング)鎖骨・上腕・前腕・足・指12
一時的創外固定骨折治療術開放骨折7
骨内異物(挿入物含む)除去術82
人工骨頭挿入術大腿67
人工関節置換術股関節(THA)5
膝関節(TKA)22
第一足指外反症矯正手術外反母趾11
観血的関節固定術外反母趾・外反扁平足・屈趾症9
骨部分切除術強剛母趾・足関節後方インピンジメント症候群・関節リウマチ・アキレス腱骨化症5
骨穿孔術距骨骨軟骨損傷2
関節脱臼観血的整復術肩鎖関節脱臼1
観血的関節授動術変形性肘関節症・橈骨尺骨遠位端骨折・手関節拘縮2
関節鏡下半月板切除術半月板損傷3
関節鏡下靭帯断裂形成手術膝前十字靭帯損傷1
関節鏡下靭帯断裂縫合術足関節外側靭帯損傷1
アキレス腱断裂手術アキレス腱断裂5
手根管開放手術手根管症候群3
神経剥離術肘部管症候群1
腱鞘切開術ばね指3
骨腫瘍切除術大腿骨外骨腫1
ガングリオン摘出手関節ガングリオン1
四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術ベーカーのう種2
その他27
合計
498

人工股関節置換術(THA)

変形性股関節症に対して、保存的治療(投薬、リハビリなどによる治療)を行い改善が得られない場合、手術が行われます。
当院では多くの場合、人工股関節置換術を行っています。

前方進入法 ( DAA : Direct Anterior Approach )

人工股関節置換術を行う場合に、当院では前方進入法( DAA )にて手術を行っています。DAAとは、股関節の前方から進入し、股関節周囲の筋肉を切離することなく、人工関節を設置するという方法です。他の進入法と比較して、筋肉を切離することがないため、侵襲が少なく、術後の早い回復が可能となります。また、術後の合併症の1つである脱臼に対しても大変有用です。後方から進入した場合、脱臼予防のための対策を行うことが多いのですが、DAAの場合は、術後の活動制限などが特にありません。

外反母趾

外反母趾とは母趾(足の親指)がMTP関節(母趾の付け根の関節)で外反している(爪先が外側に向く)状態です。男性に比べて女性に多く、靴、特にハイヒールなどを履いている時間が多い方に生じやすいと言われています。変形が進行すると、足の裏にタコができたりして、歩く時に痛みを生じます。
治療は、まず保存的治療(手術をしない治療)を行います。適切な靴の使用、母趾外転筋の筋力増強訓練、母趾MTP関節のストレッチが大切です。軽度の外反母趾の場合、矯正効果が期待できます。内服、湿布など消炎鎮痛薬を投与することもあります。また、装具療法も効果的です。専門家が型を採って作製するので、個人個人の症状や希望に応じて、作製することができます。
このような保存的治療を行っても改善しない場合には、手術治療が選択されます。一般的には矯正骨切り術(骨を切って移動させる手術)が行われます。母趾をまっすぐに矯正することで疼痛やタコの改善を図れます。術後はリハビリが必要となります。

ハンマートゥ

ハンマートゥとは足のゆびが曲がって変形した状態の一つです。足に適していない(先の狭い小さな)靴を履くことや、外傷や病気の影響で生じることがあります。変形した状態が続くと、タコができ疼痛が生じます

治療は、まず適切な靴の使用、ストレッチを行います。効果がない場合や、ゆびに傷がある場合は手術治療が選択されます。手術では、曲がったゆびをまっすぐにします。このことで傷を治癒させ、疼痛を改善させ、一般的な靴を履くことが可能となります。最近、新しい手術法が日本でも施行できるようになり、当院でも行っています。

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