大分岡病院
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大分岡病院

特定行為研修を修了した看護師

特定行為とは、 厚生労働省から指定された研修機関で研修を受けた看護師が医師の包括的指示により、
手順書を基に行う診療の補助(医行為)です。
大分岡病院は2018年10月から看護師特定行為研修指定研修機関としてスタートしました。
特定行為研修では医学的知識・技術を強化した上で、 病態の変化や疾患、患者さんの背景を包括的に
アセスメントし、看護を基盤に特定行為も含めた質の高い医療看護を効率的に提供できる看護師の育成を
目指しています。


 

古賀 めぐみ

1、特定行為研修を受講した理由について教えてください。

 現在、救急外来に勤務し救急車受け入れやドクターカーの乗務、DMAT出動などの業務を行っています。これまでの経験で急速な環境の変化に伴う人々に対して身体的、精神的、社会的ケア、治療の必要性と根拠をもって理解し提供していくことが、いかに難しいかということ、また解決すべき問題点に対して多職種との連携を構築していくことの難しさも痛感していました。すべての業務において、根拠を理解していたつもりでしたが、漠然とした経験値による理解であり、深く掘り下げてみようと思いました。また、教育委員の一人としてスタッフに対する指導、教育にも関わっており、学んだ知識を他者へ伝えることの難しさも感じ、教育指導にも活かせると思い受講しました。


2、現在資格を活かしてどのような業務をされていますか?

 自部署の救急外来において特定行為としての症例をとることはあまりないですが、救急で来院された患者さんの症状から予測し、医師の指示のもと検査処置を進め臨床推論を行い、医師やスタッフと共有することができています。またスタッフの教育指導や、教育委員としての関わりにも根拠などを踏まえて行えています。さらに今年度からはRRT(院内急変対応チーム)のメンバーとして活動も行っています。


3、今後資格を活かしてどのようにしていきたいですか?

専門的知識技術の向上を図りRRTや教育委員として知識、技術の提供や教育指導に活かしていきたいです。

 

山下 真里菜

1、特定行為研修を受講した理由について教えてください。

 私が所属する形成外科病棟では、難治性の傷をもつ患者さんが多く入院しています。
傷の診察や処置が必要な患者さんに対し、医師は外来や手術のためやむを得ず、患者さんをお待たせすることがありました。またそれは形成外科外来でも同様です。医師が1人の患者さんを診察し処置をする、そして次の患者さんを診察し処置をという流れですが、診察までの待ち時間が長いとの訴えもありました。特定行為を行うことにより、よりタイムリーに対応でき、患者さんと医師の負担が軽減するのではないか、また傷がより早期に治癒し早期退院に繋がるのではないかと思い受講しました。


2、現在資格を活かしてどのような業務をされていますか?

 病棟では日々担当看護師として患者さんの看護をしています。その業務と並行して、医師とともに傷を確認し、指示のもと壊死組織の除去や陰圧閉鎖療法を行っています。外来では医師の診察、傷の確認の後、指示のもと褥瘡などの壊死組織除去を行っています。 研修では特定行為だけでなく、フィジカルアセスメントや臨床推論についても学びました。病状や変化に対して根拠を立てて判断し、医師や他職種へ報告や情報共有を行うことで看護実践に活かせています。


3、今後資格を活かしてどのようにしていきたいですか?

 特定行為だけでは、傷の治癒には繋がりません。生活指導や予防などを病棟の看護師や他職種と連携を図ることで早期治癒、早期退院が達成できると考えています。病棟スタッフと研修で得た臨床推論について共に学習し、看護の質の向上に繋げていきたいです。

 

藤澤 裕岐

1、特定行為研修を受講した理由について教えてください。

 日頃手術室で勤務していますが、麻酔に関して苦手意識が強く、麻酔器や生体モニターもアラームが鳴る度に不安に思うことがありました。手術室看護は、器械だし看護師・外回り看護師が業務だと思っていましたが、そこに今回、術中麻酔管理領域における特定行為看護師の研修があると知り、これを機に麻酔に対する知識を深め苦手意識を克服し、自信を持って働きたいと思ったのがこの資格を取ろうと思ったきっかけです。


2、現在資格を活かしてどのような業務をされていますか?

 資格取得後、現在は通常の手術室業務を行う日と特定看護師として活動する日を設け、特定看護師として活動する時は麻酔科医と連動して一日動き、術中麻酔管理を共同で行っています。術中に、麻酔器のアラームが鳴ると以前は、すぐに麻酔科医に連絡していましたが、現在はそのアラームの原因を考え、根拠を持って判断し対応することが出来ています。以前は「異変に早く気づくこと」が目標であったのに対し、現在は「異変に気づき、根拠を持って判断し対応する。」ことに変化し、そこに研修で学んだ特定行為の区分の知識や手技が活かせていると思います。


3、今後資格を活かしてどのようにしていきたいですか?

 まだまだ経験も知識も増やしていかなければならないので、日々自己研鑽に努めていきたいと思います。また、同じように特定看護師として活動してみたいと思ってもらえるよう、活動内容の充実や自分自身の人間性を高めていけるようにしていきたいです。

 

姫野 ひろみ

1、特定行為研修を受講した理由について教えてください。

 高齢化社会が急速に進み医療ニーズが高まった近年、質の高い医療や看護が求められています。より専門的な知識や技術を有する為には認定看護師や専門看護師を目指すといった方法が主流ですが、これらは資格取得のために一時的にでも現場を離れなければなりません。特定行為研修は働きながらしっかりスキルアップできることから受講しようと思いました。


2、現在資格を活かしてどのような業務をされていますか?

 私は特定行為取得後、ICUに異動したため、今は学ぶ事が多く、特定行為の実践まではできていません。これから特定看護師として活躍をしていけるように手順書の作成など基盤を作っていきたいと思います。


3、今後資格を活かしてどのようにしていきたいですか?

 重症患者さんの臨床推論やアセスメントを通して常に学ぶ姿勢を持ち、さらにICUに必要な動脈血採血や中心静脈カテーテル、ドレーン抜去等の特定行為の実践を行っていきたいと思います。また、そのような活動を通して、他のスタッフにも「自分も学びたい」「研修を受けてみよう」と思ってもらえるようになりたいです。