診療看護師（Nurse Practitioner：NP）

診療看護師（Nurse Practitioner：NP）とは5年以上の看護師経験を経たのち大学院修士課程での医学教育を
修了し、日本NP教育大学院協議会が実施するNP資格認定試験に合格した者で、患者のQOL向上のために
医師や多職種と連携・協働し、倫理的かつ科学的根拠に基づき一定レベルの診療を行うことができる看護師です。

松 久美

1、診療看護師（Nurse Practitioner：NP）を目指した理由を教えてください。

　一言でいうと、「何か勉強したい！！」と強く思うようになりました。以前より、診療看護師資格が大学院で取得できることは知っていましたが、大分県で開学していることが分かり、夜間開講のため働きながら学べること、さらに当院は大分県立看護科学大学老年NPコースの研修協力機関であったことなど、様々な条件が「私にチャンスを与えてくれている！！」と解釈し、「これは進学するしかない」と４７歳で奮起し、資格取得を目指しました。

2、現在資格を活かしてどのような業務をされていますか？

　現在形成外科病棟、創傷ケアセンターに所属しています。私は病棟所属ではありますが、依頼があれば院内外を縦横無尽に東奔西走しております。処置業務は創傷管理関連の特定行為や創傷ケア、爪ケアなど多岐にわたります。外来や在宅でも活動しています。

3、今後資格を活かしてどのようにしていきたいですか？

　現在、教育機関や訪問看護ステーション、地域住民に対する学びの活動にかかわらせていただいています。この活動を通し、微力ながら人材育成に貢献できればと思っています。

佐藤 圭祐

1、診療看護師（Nurse Practitioner：NP）を目指した理由を教えてください。

　看護師としての経験が約5年を超えた頃、「この患者さんはなんでこんな状態になっているんだろう」「なんでこの治療法がなされているんだろう」と思うようになり段々と「もっと勉強したい」と思うようになりました。 その後、患者さんのことをもっと深くアセスメントしたいと思うようになり、もっといいケアができないかと考えて、学会に参加したり、セミナーに足を運んでみたりと自己学習を進めていくうちに、認定看護師や専門看護師といったより高度な資格を取得したいと思うようになりました。 今後のキャリアアップを悩んでいる時、看護部長から「NPにならない？」と声をかけていただき看護師約9年目で大学院を受験しました。

2、現在資格を活かしてどのような業務をされていますか？

　ICUで勤務しており、重症患者さんに対しフィジカルアセスメントや簡易エコー、特定行為である動脈採血や動脈圧ライン確保、中心静脈カテーテル抜去などの処置を行なっています。また、組織横断的活動としてRRT（院内急変対応チーム）に所属し院内でバイタルサインが不安定な患者さんに対する介入を行っています。

3、今後資格を活かしてどのようにしていきたいですか？

　資格をもっと活かすために組織横断的に活動できるように取り組んでいきたいです。

倉原 千春

1、診療看護師（Nurse Practitioner：NP）と糖尿病看護特定認定看護師を取得した理由を教えてください。

　糖尿病看護認定看護師（以下CN）を目指したきっかけは、初めは糖尿病という病気が全くわからず、糖尿病についての知識を習得しようと糖尿病療養指導士（以下CDE）の資格を取得しました。CDE取得後、糖尿病看護についてより知識を深めようと考えました。そこにCNの資格を持たれた先輩が療養指導する姿をみて憧れ、2016年にCNの資格を取得しました。糖尿病の看護は、全身管理、患者さんまたは家族のセルフケアが重要となります。 CNとして勤務する中で糖尿病患者さんの疾病管理、病態アセスメント能力を高めていくことで、合併症の早期発見を行い、円滑に治療を行えるように看護していきたいと考え、診療看護師（以下NP）を目指し2022年に資格取得しました 。

2、現在資格を活かしてどのような業務をされていますか？

　現在、ERで放射線科、救急看護、化学療法に関する業務に携わっています。ERでは、救急患者さんの病態アセスメントを通じて、患者さんおよびその家族への支援（看護ケアの方が良さそう？）を行っています。また、化学療法を受ける患者さんに対し、化学療法によって血糖コントロール不良になった方への生活指導なども行っています。今後活動の幅を広げていこうと考えています。

3、今後資格を活かしてどのようにしていきたいですか？

　救急でこられる患者さんへの精神面、身体面への苦痛を軽減できるような看護を、診療看護師、糖尿病看護特定認定看護師の力を活かして提供していきたいと考えています。