平成26年度 介護福祉士・看護助手合同研修会
9月27日(土)「摂食障害のある患者の援助方法」ついて研修を行いました。
研修内容
Ⅰ 誤嚥させない食事介助について、嚥下のメカニズム、嚥下障害の要因、摂食嚥下の具体的な症状、評価について講義 (言語療養士 友松 優)
Ⅱ 摂食・咀嚼・嚥下センタ-の基本方針、目標、特徴、診療内容等「食」に関する支援をサポートチ-ムにて行い、食べる楽しみ、噛んで口から食べる回復を目指した口腔リハビリテーションについて講義 (言語療法士 主任 姫野みちる)
Ⅲ 実技指導
1)嚥下のメカニズムを確認するために水を飲みこみ、嚥下反射の確認をし、味噌汁にてトロミを3段階に分けて 摂取し、味や硬さ等の評価をした。

2)誤嚥の危険性が高い錠剤をコーヒーゼリーに入れ安全に服用する方法を体験。
3)ギャッジベッドで頚部前屈位による食事(流動食)介助の実技(患者役は目隠し)
Ⅳ 研修後の学び(アンケート)
*流動食、トロミ(粘稠食)の味、食事内容がわからないまま介助される等を実体験したことで、声をかけるタイミング、患者(介護される人)の立場になって援助することの大切さを再認識したと研修生の殆んど回答。
*ベッドの角度、高さ、食べる時のタイミング、服薬の方法や誤嚥のメカニズム等とても勉強になった。
*今までの介助を考え直すことができた。細かいことへの配慮の大切さを学んだ。
*常に恐怖心を抱えている患者の気持ちが理解できたので事前に説明することを忘れずに介助するようこころがける。
*食事介助の全体をとうして今の状態を確認することの大切が理解できた。
研修を終えて
食べることは生きがいにも通じる重要な生活行為です。食べる人、食べさせる人の両者が気持ちよく食事をする「心からの、偽りのない心をよせている」ことが必要です。
病気や身体機能の変化によってものを嚥み込めない患者に対し、細かいことであるが、重要なことについての配慮や工夫は、多領域の専門家が緊密な連携をしながら情報・意見交換をして必要な援助を分担し、効果的に補完しあうことにあると考えます。摂食・咀嚼・嚥下センタ-の充実を願って努力しましょう。
ロード(水 智)



